2017826日土曜日 ブログ第285

今日は曇り空で昨日から一転して

日差しの強さが変わり

過ごしやすい一日になりましたが、

いかがお過ごしでしたでしょうか?

 

 

 

昨日は午後2件のお客様を訪問。

 

 

最初にお訪ねしたお客様は前職時代から

お世話になっている経営者様で、

 

彼これ5年以上はお邪魔しているお客様。

 

 

前職グループ会社と経営法人の

ビジネス仲介でお役に立つべく

行動していた先様です。

 

一代で優良企業を作り上げた社長。

 

きっかけは知りませんが、

上場企業のトップと良好な関係を築き、

上場企業の総務部門を介して

長らく取引を継続している。

 

今までも何度となく

過去のお取引のことを

お聴きしてきたが・・・、

何がポイントで相手の懐深く

入られたのか未だに

よく理解できていない。

事業承継 バトンを渡す 

 

 

この社長も今年の秋に74歳になられる。

後継者はご長男42歳。

 

来年の決算後に後継者のご長男に

バトンタッチする予定

とお聞きしていたが・・・、

 

いきなりバトンを渡すと

ご長男の負荷が大きすぎる

ということで、

 

この決算後にご長男に代表権を与え、

しばらく代表者を2人体制にして、

経営を引き継ぐことに変更された。

 

 

以前の顧問税理士は、

相続対策として社員持ち株会を作るなど

散発的な対策を提案し行ってきたが

体系的でないため・・・、

いろいろと手直して手を打つべき

ではあるが・・・、

小職の提案も上手くこれだという

提案にならず時間のみ経過してきている。

 

以前の顧問税理士の対応が悪く

一昨年秋に契約解除、

地元の税理士に変更したが、

この先生も相続事業承継は全く不得手。

 

この一年半の期間でも

税理士先生からの事業承継提案は皆無。

 

経営者自らが株価の計算依頼など

指示を出し始めて回答があるレベル。

 

昨日の訪問目的は、

今年の税制改正の一つであった

事業承継時の贈与税納税猶予制度

の適用不可のご案内。

 

この経営者には

今年初めに適用可能性あり

検討をお勧めしていたもの。

 

先日の東京での事業承継研修で

適用不可が分かったので、

その報告を含めて訪問。

 

その件を社長に伝えると、

「適用できないのは知っているよ」

とのお返事。

 

「顧問の先生に聞かれたのですか?」

とお尋ねすると、

「いや自分でネット検索して調べた」

とのお返事。

 

この社長は、創業以来、

何か問題などできると、

ご自分の足で役所に出向き相談。

 

就業規則もご自分で労基署に出向いて

作り上げたともお聞きしたこともある。

 

税務的なことでも問題が起こると

自分で税務署に出向き

相談折衝してきたともお聞きした。

 

単に営業的なことだけを

陣頭指揮してきただけではなく、

管理的な面も自らが携わって

体制を作ってきた社長。

 

後継者となるご長男の大変さを

何年かのお付き合いの中で感じている。

 

後継者問題は先代社長が

偉大であればあるほど大変。

 

その想いや実務知識を引き継ぐのは

並大抵ではないと痛切に思う。

 

ご自分で何でも行ってしまう社長。

 

今年の決算後に自分は一歩後に下がり、

ご長男をバックアップするという。

 

ご本人はすぐにでも退任して

引き継ぐと言っていたが・・・、

まだ退任することはできない

と変わってきた。

 

創業社長であればあるほど、

中々バトンを渡さない。

 

ご自分を同じことはできないので

大らかな気持ちで見守るという

割り切りが出来ないと

バトンを渡すことは出来ない。

 

バトンタッチ 

 

小職としては第三者として、

いかに事業承継をするかの道筋を書いて

じっくり承継について

お話していくしかない

と感じた昨日の訪問でした。