2017118日水曜日 ブログ第359

今日は朝から生憎の小雨の天気でしたね。

 

雨が降っているにもかかわらず、

あまり寒さを感じなかったので

出かけるのに助かりました。

 

 

 

昨日、前職時代に事業承継・相続対策で

お手伝いしたお客様に久々に

お電話しました。

 

昨年お電話した時、若干感情的に

もつれたお客様だったので

時間をおいていたのですが・・・。

 

「約一年ぶりかな?」

 

 

その方は、前職のグループ会社OBで、

お一人で会社を立ち上げて、

中古の測定器販売や、

測定器の中古部品販売を

手掛けている方です。

 

 

会社に対して運転資金を経営者が

お金を貸し付けていて・・・、

そのお金で中古測定器類を

購入されていたのです。

 

 

このままの状態で相続が発生したら

残されたご家族が困ることになる。

 

そのために、会社に対して貸し付けた

お金が戻るようにするため、

前職時代に生命保険にご加入いただき

会社清算時や会社譲渡時には

貸付金の返済原資に、

 

貸し付けたお金が返済されていれば

退職金になるとご説明して

入っていただいた保険だったのです。

 

 

入っていただいた生命保険は

逓増定期保険で、ピーク時には

終身保険に変えるプランで

ご加入いただいたのですが・・・、

 

 

そろそろ返戻金のピークが来るので、

その対処方法をお知らせするべく

お電話したら・・・

 

「昨年、もうピークに近づいていたので

解約しました。」

 

とのお言葉を頂戴しました。

 

 

「では、解約金は貸付金の返済に?」

 

とお聞きすると、

 

「いえ、まだ貸付金は残ったままで、

保険解約金はどこかに消えました・・・。」

 

 

「えぇ!えぇ!」

 

と思わず電話口で絶句してしまった私。

 

 

もう少し早くきちんと

お話をしておくべきだったと反省。

 

 

この方は、

仕事が趣味で毎日忙しく

働いておられますが、

もう70歳を迎えられた。

 

 

後継者はいない。

 

 

もうそろそろ事業整理の方針を

固めないといけない会社なのに・・・。

 

このまま放置すると、奥様やご子息が大変。

 

会社の財産と言えば、

在庫の中古の計測器の部品程度。

 

 

こんなものが残っていても、

財産価値が分かる人は

ほとんどいない。

 

 

相続人である奥様からすれば

ガラクタの山。

 

 

廃棄するにもお金がかかる。

 

 

ご本人の財産は、

お母さまから相続した不動産もあり、

ご自身の貯めた金融資産もあり、

相続税の問題も発生するにも

かかわらず・・・。

 

 

ご本人がちゃんと理解できるように

説明しないといけないが・・・、

まだ他人ごとの感じで、

聞く耳を持ってもらえるかどうか?

 

 

「まずは早めに資産税の税制改正で

増税方向であることで

ご家族の負担が増えるお話から

進めてみるか?」

 

と悩んでいた昨日でした。