201784日金曜日 ブログ第263

今朝の日経新聞朝刊関西経済面に

「フォーカス西日本企業 老舗の進化①」

として宝HD社の記事が出ていました。

 

以下は酒蔵のイメージ写真です

酒蔵 伏見

 

読まれた方も多いのではと思いますが・・・。

 

私は高校、大学と京都でしたので、

宝酒造という社名には馴染みがあり

親しみを持っています。

 

宝酒造と言えば、

かつては清酒「松竹梅」、

今では「タカラ缶酎ハイ」。

 

最近日本酒を買う機会も減り、

焼酎も九州ものが多いので、

HDの商品は出張時に

たまに買う酎ハイくらい。

 

酒類メーカー各社は、

発酵技術の応用で

バイオケミカルの領域に

進出していることは

知っていましたが・・・。

 

酒蔵 酒樽

 

 

今朝の新聞によると宝HD社は、

ビール事業に算入したが失敗して撤退。

 

ビール事業の技術者らを

新規事業開拓に振り向け・・・、

1970年よりバイオ研究に着手。

 

確かに私が大学進学時に

農学部農芸化学科でも

バイオ研究が流行り始めており、

企業としてバイオ事業に

参入も頷けますが・・・、

 

遺伝子工学の研究用試薬事業に

79年に算入したとあり驚きでした。

 

当時大学で工学を学んでいたので、

医薬分野はあまり詳しくありませんが、

試薬事業は製薬メーカーの仕事と

勝手に思い込んでいました。

 

新聞によると、

2002年に酒類とバイオを分離して

タカラバイオを設立して独立採算化。

 

研究試薬の開発において、

超微量の遺伝子を解析する技術を磨き、

今や遺伝子治療薬の製品化に

取り組んでいるとありました。

 

患者から採取した免疫細胞に

がんなどの治療に役立つ遺伝子を入れる

「細胞加工」を行う国内最大級の施設を

保有しているともありました。

 

この施設は、

京大のiPS細胞研究所に続き、

関西で2番目だそうです。

 

この技術を使いがん細胞を破壊する

遺伝子治療薬「HF10」の開発を

始めており・・・、

来年度の新薬承認を目指しているそうだ。

 

遺伝子治療

 

神戸医療産業都市の

先端医療技術がかなり進んでいる

と勝手に思い込んでいましたが、

タカラバイオ社の方が

進んでいるのではないでしょうか。

 

京都での伝統産業から発展した

最先端技術の話にワクワクした

澁川でした。